将来、研究室の自動化[ラボオートメーション]がますます進むことが予想されています。
ラボオートメーションは、作業効率の向上や結果の信頼性・再現性の向上に大きく貢献すると期待されています。
しかし、従来の遠心機は、ローターを決められた位置で停止させることができず、ラボオートメーションとの相性が課題とされてきました。
そこで、トミーの「定位置停止遠心機」がその課題を解決します。
定位置停止遠心機は、ローターを指定された位置で正確に停止させることが可能で、ロボットによるスムーズなサンプルの出し入れをサポートします。
トミーは、先進的な定位置停止技術を通じて、ラボオートメーションの実現を力強く支援します。
日本国内製造
アフターサービスは
国内拠点で対応
ラボオートメーションを
サポート
マイクロチューブの攪拌+スピンダウン
撹拌~スピンダウン作業において、チューブの搬送が不要のため時間短縮、搬送エラーを回避することができます。
上下対流と渦巻き流により短時間で理想的な撹拌が可能です。
ローター停止位置を指定可能です。
撹拌機と遠心機間のサンプル移動が無くなり、
時間短縮とハンドリング時のリスク低減を実現しました。
自公転ローター搭載! 上下対流と渦巻き流により短時間での撹拌が可能です。
撹拌~スピンダウン作業において、チューブの搬送が不要のため時間短縮と、
チューブの掴み損ねなどのエラーを回避できます。
例 搬送時間15秒/1本×4本=60秒 → 1工程で60秒の短縮
※特許番号:7243121(富士フイルム和光純薬株式会社)
泡立ちが少なく、液体試薬の撹拌や
エマルジョン形成・高粘度溶液の撹拌が可能。
現在主流の偏心撹拌型ではなく、チューブ全体を回転させる「自公転撹拌型」を採用。対流による撹拌と遠心効果で、泡立ちが少なく理想的な撹拌が可能です。
自公転撹拌概念図
0.1Mドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液を水相、流動パラフィンに1-ドデカノールを添加したものを油相として、エマルジョン形成を行いました。偏心撹拌機では、水相と油相の界面張力により相間を十分に撹拌することができず、エマルジョンが形成できていませんが、自公転撹拌ではエマルジョンが形成できています。
資料提供:富士フイルム和光純薬株式会社
製品 | 定位置停止自公転撹拌機 |
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型式名称 | SMCR-M004 |
定位置停止位置 | 45°ずつ8箇所 |
回転数 | 遠心時4,000rpm固定 撹拌時2,500rpm固定 |
遠心加速度 | 1,170G |
使用可能チューブ | 1.5/2.0mlマイクロチューブ×8本(ロボット作業時4本) |
タイマー | 6分間固定 |
外形寸法 | 214W×270D×138H(リッドオープン時 231H)mm |
本体質量 | 約2.5㎏ |
必要な電源 | 専用ACアダプター 入力:単相AC100V50/60Hz 1.8A |
定格電流 | 0.18A |
消費電力(発熱量) | 17W(15kcal/h) |
外部インターフェース | 端子台 |
付加機能 | 定位置停止機構 撹拌機能/遠心機能 ローター定位置定位信号入力 スタート/ストップ信号入力 エラー信号出力 |
感電保護クラス | クラスⅠ機器 |
安全装置 | リッドオープン連動ブレーキ 過負荷保護機能(ACアダプター、モータードライバー) |
設置環境 | 周囲温度:20℃~30℃ 相対湿度:75%RH以下 高度1000mまで 室内専用 過電流カテゴリー:Ⅱ 汚染度:2 |