よくあるご質問

よくあるご質問

停電時における機器使用の対応及びお願い

停電時における機器の取扱方法に関してご案内します。

1.全般
機器の使用中に停電になった場合でも破損、故障の原因とはなりませんが、機器により試料・被滅菌物等の取り出しに時間がかかり、遠心処理や滅菌処理等の完全性を脅かすことが考えられます。
代表的な機器の停電時の状態は以下のとおりです。詳細は各機器の取扱説明書をご確認ください。

2.機器別
2.1 遠心機の状況・対応
(1)遠心中に停電になった場合、遠心機は自然減速(ブレーキがかからない状態 )で回転を停止するので、ローターの回転が停止するまで長時間かかる場合があります。
(2)冷却遠心機の場合は冷凍機が停止し、遠心室内の温度が徐々に上昇することが考えられます。
(3)ドアロック機構の停電保護により、通常の取り扱い方法ではドア開閉ができなくなります。試料の取り出し等の理由により開閉が必要な場合は、緊急時の手動解除によるドア開閉となります。この場合、必ずローターの回転が完全に停止した後に作業を実施してください。
(4)電源が回復しても停電前の運転状態に復帰しませんので、はじめからの再スタートになります。
※機器が待機中(通電のみ)の場合、電源回復後は待機中の状態に戻ります。
停電時遠心室ドア手動開閉方法 (PDFファイル)
Supuremaシリーズ、AXシリーズ、MXシリーズ、MDXシリーズ、KITMANシリーズ、KINTAROシリーズ、LCシリーズ、LCXシリーズ


2.2 滅菌器の状況・対応
(1)温度上昇中に停電になった場合、温度上昇が停止し自然冷却状態になります。
(2)設定温度に到達し滅菌中に停電になった場合、滅菌が途中で終了し自然冷却状態になるので滅菌が不完全になることが考えられます。
(3)滅菌器の蓋を開けて被滅菌物を取り出す際は、必ず圧力が完全に下がったことを確認してから実施してください。(圧力計指針の0気圧を確認)
ロック機構が付いている機器(FLS-1000,LPS,MPS,LSX,SX,BSX-500,KSシリーズ)は、蓋の開閉が通常の取り扱い方法ではできなくなり、電源が回復してから開閉することができます。
・KS/LSX/SX/BSX-500・・・電源回復後は、停電前の運転状態に復帰しません。はじめからの再スタートになります。
・FLS-1000・・・電源回復後、運転再開時→スタートキー/運転停止時→ストップキー
・LPS/MPS・・・電源回復後、運転再開時→「開始」/運転停止時→「終了」
※機器が待機中(通電のみ)の場合、電源回復後は待機中の状態に戻ります。

2.3 人工気象器(植物育成チャンバー)の状況・対応
(1)停電時、当社の機器にバックアップ機能はありませんので温度・湿度・照度の制御が全て停止します。停止状態でも問題のない試料であれば電源回復後、温度・湿度・照度等の設定を確認していただき問題がなければ使用可能です。
(2)停電で問題が発生する試料の場合は、無停電装置への接続をお願いします。

一覧へ戻る