「オートクレーブ」注意喚起のご案内

メディウム瓶をはじめ密閉した容器を滅菌する場合の注意

密閉された物を滅菌しない。

  • 密閉したことで容器内の圧力が上昇し、容器が耐えられず破裂することがあるため大変危険です。
    また、容器を密閉すると空気が抜けにくくなるため、滅菌不良の原因になります。

ヒビやキズのあるガラス器具を滅菌しない。

  • 密閉したことで容器内の圧力が上昇し、容器が耐えられず破裂することがあるため大変危険です。
    また、容器を密閉すると空気が抜けにくくなるため、滅菌不良の原因になります。

【液体滅菌】 取り出す際や衝撃による「突沸」に注意

高温の液体は突然沸騰することがあるので注意する。

  • 液体は缶体内の温度よりも冷めるのが遅く、衝撃などをきっかけに突沸することがあります。
    不用意に取り扱うと火傷や思わぬ事故の原因になります。
  • 運転終了直後は突沸などにより火傷をする恐れがありますので、完了表示灯が点灯する60℃になってから本体ドアを開けることをお勧めします。
    対象機種:LSB-245/325・ES-215/31
    • LPS-300/500/700・MPS-510/710、BSX-500、FLS-1000の場合
      突沸による火傷や飛散物よる事故を防ぐため、安全装置「ドアインターロック」の解除温度を60℃に設定することをお勧めします。
    60

やってはいけない滅菌バッグの使い方 ①

滅菌バッグは、口元を「狭めた状態」「閉じた状態」で滅菌しない。

  • 滅菌バック内の空気が排出できずに缶体内圧力が異常上昇することがあり、圧力異常上昇エラーや温度ムラによる滅菌不良の原因になります。

滅菌バッグの口元を必ず大きく開けて使用する。

熱を加えることで滅菌バッグの素材が柔らかくなり、落とし蓋のように被滅菌物に覆いかぶさることがあります。
その結果、残留空気の排出ができず、圧力異常上昇エラーや滅菌不良を引き起こす原因になります。

やってはいけない滅菌バッグの使い方 ②

滅菌バッグに密閉された物をいれて滅菌しない。

  • 取り出す際に破裂し、火傷や重傷事故の原因になります。また、密閉された容器内の圧力が異常上昇することがあり、飛散による火傷や重傷事故の原因になります。
  • 圧力異常上昇エラーや滅菌不良の原因になります。

フタを外す

ビニール袋等に入れて密閉しない

未滅菌(包装あり)
滅菌(包装なし)
< 比較 >
・熱変性がほとんどなく原形が保たれた状態。(樹脂の種類によって異なる)・樹脂内に蒸気が取り込まれた跡が見られない。

やってはいけない滅菌バッグの使い方 ③

右図のように滅菌バッグをバケツやカゴに入れて、
重ねて使用しない。

  • 上段の容器で下段の滅菌バッグの開口部がふさがり、缶体内に空気が残りやすく、圧力異常上昇エラーや滅菌不良の原因になります。

滅菌バッグの開口部を狭めた状態の使用データ

  • お客様使用例
温度測定用データロガー取り付け位置
  • 培地入りシャーレ100枚程度
  • 滅菌バッグに入れて口元を狭めた状態(温度データ)
  • シャーレ蓋した状態

被滅菌物上部温度:最高到達温度 114.17℃ 未滅菌

被滅菌物下部温度:最高到達温度 105.32℃ 未滅菌

滅菌テープ 「思い込みによる滅菌不足の可能性」

滅菌表示テープ(Type-1)を使用する目的

滅菌テープを使用する目的 = 滅菌工程を通過したものか未処理かを見分ける

滅菌テープを使用する目的 = 滅菌(不活化)の判断

「滅菌判定用プロセスインジケータ」タイプ1は、滅菌時の確認に用いられることが多く、主に包装外部にテープやラベルを貼り、未処理か滅菌工程を行ったものかを判断(管理)するものとして利用されます。

注意するポイント

「滅菌判定用プロセスインジケータ」タイプ1は、被滅菌物が滅菌工程を行ったものかを判断するものであり、無菌性を保証するものではありません。

【無菌性が保証されない例として】

滅菌テープによって、表示方法や温度や時間の仕様が異なりますが、滅菌バッグの外部に貼った滅菌テープは、缶体内の周囲温度が滅菌テープの条件を満たしたときに、被滅菌物の滅菌状態に関係なく、「文字」、「変色」などで表示されます。

被滅菌物上部温度:最高到達温度 114.17℃ 未滅菌

被滅菌物下部温度:最高到達温度 105.32℃ 未滅菌

注意

滅菌テープType-1

未滅菌でも滅菌テープは変色します。

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