点検・修理のご案内

オートクレーブ温度測定サービス

滅菌室内の温度を測定し
報告書にまとめます

「必要な温度まであがっていることを確認したい」、「温度表示はどの程度正確だろうか?」、
「この使い方で暴露時間は十分だろうか?」など、お客様のニーズに合わせ、
バリデーションの技術を生かし、滅菌室内の温度データを測定し報告書にまとめます。

試験方法と測定条件

以下のメニューからお選びください。

メニュー1  無負荷測定(被滅菌物を入れない測定)

被滅菌物を入れない状態で、缶体内に温度センサーを挿入し、2箇所の温度を20分間(※1)測定します。(測定箇所は指定可能)

※1 20分間とはオートクレーブ本体のタイマーによる設定時間です。別の計測機器による圧力と時間の測定は含まれません。なお、ご希望により時間延長できます。(オプション:滅菌時間延長測定)

図:無負荷測定(被滅菌物を入れない測定)

メニュー2 有負荷測定(被滅菌物を入れる測定)

実際に被滅菌物(※2)を入れた状態で、缶体内に温度センサーを挿入し、本体温度センサー付近と被滅菌物の温度を20分間(※3)測定します。(測定箇所を指定いただくことも可能です)また、滅菌タイムラグ(下欄参照)を測定します。

※2 オートクレーブの取扱説明書にしたがい、収納する被滅菌物の量は缶体容量の50%以下とします。
また、生体や被曝物、センサーの耐久性に問題が発生する恐れのある物はお受けしかねる場合があります。

※3 被滅菌物の温度が設定値到達後に計数を開始します。

図:有負荷測定(被滅菌物を入れる測定)

メニュー2 有負荷測定+F値の計算(オプション)

メニュー2 有負荷試験にて測定した温度データより、被滅菌物が目標とする温度で滅菌されたことを確認する指標であるF値の計算を行います。

滅菌タイムラグ

安心・安全な滅菌処理のために!― 『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』を考慮した時間設定を ―

蒸気式オートクレーブには『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』というものが存在します。

パネル表示温度は缶体内の雰囲気温度を示していますが、被滅菌物はパネル表示温度よりも遅れて到達します。また、滅菌すると量や入れ方によっても到達時間が変わってきます。これを『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』といい、特に大量の被滅菌物を処理する際は温度上昇に時間がかかります。

温度測定料金

基本コース料金(メニュー1 or 2)

各60,000円/1台

基本コース仕様

設定温度
121℃またはご指定による
滅菌時間
20分
被滅菌物の量
缶体容量の約50%以下
測定箇所
2点(有負荷測定のとき、1点は本体温度センサー付近)
測定回数
1回

オプション測定の料金

滅菌時間延長測定(設定滅菌時間21〜80分)
15,000円
計測器の校正証明書(写し)
4,000円
測定温度1点追加
40,000円※4
測定回数1回追加
40,000円※5
測定箇所1点追加
10,000円
測定箇所2点追加
20,000円
F値の計算
8,000円/件

※4※5 1点または1回につき、4~5時間の作業時間がかかります。全作業時間が一日を超える場合は別途お打合せとさせていただきます。

・上記価格には、以下の費用は含まれません。各点検の際には、上記価格以外に別途費用が必要になります。
(1)消費税、交通費、出張費、宿泊費、運賃、諸費用、部品の交換および修理費
(2)当社所定の点検項目以外の点検業務、性能確認、証明書の発行

・点検の対象機種に関しては点検対象機種一覧表を参照ください。

サービスの内容は予告なく変更する場合があります。
詳しくは販売店、またはお近くの当社事業所までお問い合せください。