大口径(φ45cm)大容量(100L)モデルFLS-1000。
卓上培養装置や5リットルフラスコなど一度に多くの収納が可能。
テーブルトップ79cm。さまざまな使いやすさを追求したオートクレーブ。

オートクレーブ(大口径・大容量)FLS-1000

  • ラボ用FLS-1000

ラボ用オートクレーブとは

ラボ用と表記しているオートクレーブは、理化学機器として一般の実験室でお使いください。医療機器ではないので、医療現場で使用することはできません。販売にあたって医薬品医療機器等法(※)に基づく「高度管理医療機器販売業」の許可は必要ありません。

※ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

製品の特長

わかってきたのは女性ユーザーの使用率が高いことでした。
そのような視点で考え、開発されたオートクレーブ「FLS-1000」
テーブルトップは、主力製品である50リットルクラスよりも低く設計。
大口径で出し入れしやすく、チャンバーの奥まで手が届きやすい、使う人の負担を軽減したやさしい製品となっています。

高さ79cmのテーブルトップ。困りごとを考えた、人にやさしい取り組み

メリット出し入れ
しやすい!

  • 高さがないので、出し入れが簡単でラクに作業ができる。
  • 腕や腰への負担、ストレスが軽減できる。
  • 重心が低く安心感がある。
  • 掃除がしやすい。
  • スタイリッシュ。

比較図 LSX/SX-700・LSX/SX-500・FLS-1000

余裕の容量100Lクラス!!

  • 間口の広い45cmワイドチャンバーで100Lクラスを実現。
  • 500mLのメジューム瓶が、カゴ1段で17本収納可能。
  • ローテーブル設計で、滅菌物の上げ下げにかかる負担を軽減。

試薬瓶やケージの容量別収納データや5リットルフラスコ(4本)、卓上培養装置/ジャーファーメンター(4基)の資料がご覧になれます。

蒸気を避けるフレキシブルドア(特許出願済)

運転終了後、蒸気を極力避けながら、ドアを開けることができます。
(フレキシブルドア機構採用)

片手で軽く開閉可能なアシスト機構を採用

ドアの開閉軸を図のように設計したことで、ドア取っ手が「つかみやすく」体の近くでラクに開閉が行えます。

カンタン操作“上下開閉ドア”

片手片足で操作できる上下開閉ドアを採用。開けるときは【ドアを下におさえながら足元のペダルを踏む】だけでドアロックが解除、アシスト構造により軽く持ち上がります。また、閉じるときは【ドアを上から押し込む】だけで、簡単に閉じることができます。

操作パネル

※ 写真の操作パネル点灯表示は、実際の使用時とは異なります。

  • 進行状況がひと目でわかるLED表示採用。
  • 実施中の工程は、LED表示灯赤色点滅。
  • 設置する本体正面の向きに合わせて90度回転スライド可能。
1

時間短縮(冷却ファン標準装備)

作業時間を短縮する急速空冷機能「冷却ファン」標準装備。
タイムアップ後に早く温度を下げたい用途に最適です。冷却ファンを作動させた場合、自然冷却に比べて降温時間が大幅に短縮されます。

2

運転予約機能

簡単操作で運転開始時間が設定可能。夜間、早朝などの時間を有効にお使いになれます。

3

排気レベルの設定

滅菌終了後に自動で排気ができる機能を装備。
排気レベルは6段階に(液体滅菌コースはバリアブルにも)設定可能です。

4

ドアインターロック

運転中はドアをロックする安全装置「ドアインターロック機構」を装備。万一の事故を防ぐ高い安全性を確保しています。ドアがロックしているときはドア施錠表示灯が点灯します。

5

空焚き検知(滅菌用水不足検知)

チャンバーの空焚き事故を未然に防ぐために、一定量の水が無い状態では運転をスタートできない安全機能を搭載しています。そのため、加熱によるヒーターや缶体への影響がありません。

6

排気タンク満水表示
(特許出願済)

排気タンク内の水位が満水になると排水表示灯が点灯し、運転がスタートできない安全機能を搭載しています。

排気タンク照光機能

水蒸気を冷却して回収する排気タンクを装備。通常は青色に照光し、冷却水が満水になると赤色に照光します。赤色が点灯するとスタートできない安全機能が働きます。

運転コースセレクト

通常の滅菌に加えて、液体滅菌コースなど合せて3コースからベストな滅菌コースを選択できます。

滅菌コース

器具類など一般的な滅菌に最適です。

液体滅菌コース

試料の突沸を防ぐのに効果的です。

お好みコース

お好みの運転条件を記憶できます。

その他の特長

缶体内蒸気微調整機能(微細排気)

本機は「飽和水蒸気」をつくるために温度と圧力を上昇させますが、滅菌中は被滅菌物に含まれる空気や滅菌用水中の空気など様々な要因により温度と圧力のバランスが崩れる可能性があります。
FLS-1000はその温度と圧力を監視しながら微細排気を行い、最適な蒸気滅菌環境となるよう自動調整しています。

圧力の上限値(b kPa)と下限値(c kPa)を設定し、自動的に調整する機能(微調整機能)が組み込まれています。
ある一定の範囲内で圧力のバランスを保ち、理想の飽和水蒸気に近づけるための制御を行います。

【パルス排気方式との違い】

TOMYのオートクレーブは温度と圧力の制御を電磁弁によるON・OFF制御の「パルス排気」方式と電動弁で開閉調整する「微細排気」方式のほかにメカニカルバルブを用いた「ベローズ」方式を使用しています。
「缶体内蒸気微調整機能」に採用している「微細排気」は電動弁によるボールバルブをモーターに接続した制御方式です。急激な圧力変化をさせず、電磁弁ON・OFF制御の「パルス排気」と異なり、圧力量に応じて弁の開放率を微調整するため被滅菌物の突沸発生を極力防ぐ優れた機能です。

  • ユーザーメモリー
  • 蒸気回収ボトル内蔵
  • フラットな缶体内面
  • 確認機能

安全機能

  • 漏電
    ブレーカー
  • 過温防止
  • 過圧防止
  • 温度センサー
    故障検知
  • 圧力センサー
    故障検知
  • 排気バルブ
    故障検知
  • 安全弁
  • ドア開閉検知
  • 空焚き検知
    (サーモスタット)
  • 排水扉検知

オプション

1プリンター

ドキュメント管理ツールとして運転条件はもちろん缶体内温度や缶体内圧力データ、また、被滅菌物温度データ※も感熱紙にプリントアウトできます。見た目もスマートな本体内蔵型です。

※ オプションの被滅菌物センサーが必要となります。

2被滅菌物センサー

被滅菌物の温度を直接検出するセンサーです。缶体内雰囲気温度が設定温度に到達しても、被滅菌物が設定温度に到達するまではタイマーが減算しないので、滅菌タイムラグ(遅れ時間)を解消し、より確実な滅菌を行ないます。
オプションの被滅菌物センサーや外部センサーには、脱着が簡単にできるワンタッチカプラーと、安全を確保するためのカバーが付属されています。

  • カプラー装着時
  • カプラー収納時
  • 通常使用時

3温度センサー(データロガー)・外部記録計

オートクレーブとは独立した温度センサーと外部記録計で、缶体内の温度記録が可能です。無線式のデータロガーは置くだけで測定可能。センサー断線の心配もなく、片付けも簡単です。データロガーに関して詳しくはこちらをご覧ください。

データロガー導入例(ベーシックセット)
温度ロガー PicoVACQ 1Tc Hybrid
通信ケーブル シングルUSBインターフェイス
ソフトウェア QLEVER 2 Lite ソフトウェア
保管ケース ケース ペリカン1075(専用フォーム付)

※価格はお問い合わせください。

※上記以外にも様々な通信用インターフェースやソフトウェアをご用意しております。

記録計/外部センサー

YOKOGAWA社製記録計装着例

オートクレーブとは独立した温度センサーと外部記録計で、缶体内の温度記録が可能です。当社ではお客様がご使用になる他社製記録計を直接オートクレーブ本体へ取り付ける加工も特注にて対応いたします。
詳しくはお問い合わせください。

4転倒防止ワイヤー取付金具

市販の転倒防止ワイヤーなどで固定する際に便利な取付金具をご用意しました。金具は、ドア取っ手が無い2面に2個ずつ取り付けることができます。

データ出力ケーブル(データ出力基板付)

缶体内温度、被滅菌物温度※、缶体内圧力、工程、連動信号/リモート出力のうち最大5出力を選択し出力することができます。
外部記録計と接続すれば記録に残せます。

※ オプション被滅菌物センサーが必要となります。

その他

部品名称 寿命の目安 寿命の報知 交換方法
缶体フタパッキン 約1,000時間
(滅菌工程を合計した時間)
なし 販売店または弊社事業所にご連絡ください
電池 約10年 エラーコードとして報知(A30) 販売店または弊社事業所にご連絡ください

滅菌タイムラグ

安心・安全な滅菌処理のために!― 『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』を考慮した時間設定を ―

蒸気式オートクレーブには『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』というものが存在します。

パネル表示温度は缶体内の雰囲気温度を示していますが、被滅菌物はパネル表示温度よりも遅れて到達します。また、滅菌する量や入れ方によっても到達時間が変わってきます。これを『滅菌タイムラグ(遅れ時間)』といい、特に大量の被滅菌物を処理する際は温度上昇に時間がかかります。

液体滅菌のタイムラグ(遅れ時間)参考データがございますので、こちらをご覧ください。

重要!小型圧力容器に該当するオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)は、厚生労働省の法令や規則により年1回の定期自主検査を実施することと、その記録を3年間保存することが定められています。

お問い合わせ

FLS-1000 に関するご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

カタログPDFをご覧ください。

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